RoomClip住文化研究所、LIVING TECH協会との共同調査レポートを発表/スマートホーム利用経験率は15.1%、RoomClipユーザーは31.0%と約2倍

住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」(https://roomclip.jp/)を運営するルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:髙重正彦)は、投稿写真や検索キーワードなどのデータを基に住まいや暮らしについて調査・研究をする「RoomClip住文化研究所」より、日本におけるスマートホームの利用実態と普及の手がかりをまとめたレポート「日本のスマートホーム事情 2026」を発表しました。

本レポートは、「人々の暮らしを、テクノロジーで豊かにする。」をミッションに、スマートホームを中心とした暮らし領域のテクノロジーの普及推進に取り組む一般社団法人LIVING TECH協会(所在地:東京都港区、代表理事:山下 智弘、丸山 舞、以下LIVING TECH協会)との共同調査に基づくものです。全国の一般生活者11,003名を対象とした調査(LIVING TECH協会実施)に加え、RoomClipユーザー398名へのアンケート、およびRoomClip内投稿イベントに集まった投稿141枚・コメント244件・タグ578種類を分析。生活者のリアルな住空間データをもとに、スマートホームが暮らしの中でどのように受け入れられ、何が次の普及を後押しするのかを読み解いています。

なお、一般生活者調査を含む調査全体の結果は、LIVING TECH協会「スマートホーム市場動向レポート2026」(https://www.livingtech.or.jp/report2026/)にて公開されています。

レポート発表の背景

スマートホームは、機器の多様化と価格帯の広がりにより、一部の先進的な層のものから、より広い生活者へと届く段階に入りつつあります。一方で、市場全体では「便利さは理解されているが、自分ごとにはなっていない」という状況も指摘されてきました。

RoomClipには、実際の住まいでスマート家電やスマートホーム機器を取り入れたユーザーの投稿が蓄積されています。そこでは、機器のスペックではなく「暮らしがどう変わったか」が写真とコメントで具体的に語られます。RoomClip住文化研究所では、この生活者のリアルな発信データと調査を組み合わせることで、普及が先行するコミュニティで何が起きているのかを分析し、日本におけるスマートホームのさらなる普及に向けた示唆を読み解きました。

レポートの全文はこちら▶︎https://lab.roomclip.jp/contents/smarthome2026/

調査概要

<1>一般生活者向け調査
・調査対象:全国の男女11,003名(うち詳細調査:スマートホーム所有者390名・非所有者392名)
・調査主体:一般社団法人LIVING TECH協会
・調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」を利用)
・調査時期:2026年5月

<2>RoomClip調査
・調査対象:RoomClipユーザー398名(所有者213名・非所有者165名)/投稿イベント「わが家の“スマート○○”」の投稿141枚(2026年)
・調査主体:ルームクリップ株式会社/一般社団法人LIVING TECH協会
・調査方法:RoomClipユーザーアンケートおよび投稿イベントの分析
・調査時期:アンケート/2026年6月 投稿イベント/2020年・2023年・2026年の3回分を比較

<1>スマートホームの利用経験率は15.1%。普及は次の段階を意識する水準へ

一般生活者への調査で「スマートホームを知っており、利用経験がある」と答えた人は15.1%にのぼりました。2023年調査での「スマート家電・スマートホームを所有している」は13.0%で、設問が同一ではないため単純比較はできないものの、認知・利用のボリュームは着実に水準を上げていると考えられます。

LIVING TECH協会は、プロダクトの普及過程を捉える「キャズム理論」を踏まえ、15〜16%を初期の利用者層(アーリーアダプター)からより広い層(マジョリティ)へ向かう過程に差し掛かる水準と捉えています。

<2>利用者の86.4%が「満足」。一方、未利用者の37.8%は「買うほど困っていない」

スマートホーム利用者に満足度を尋ねると、86.4%が「満足」以上と回答。外出先からの操作や時間指定での自動運転など、導入後の評価は高い結果となりました。一方、未利用者に使わない理由を尋ねると1位は「買うほど困っていない」の37.8%で、高い満足度と、必要性が認知されていない状況が併存しています。

ただし困りごとを尋ねた別の設問では「玄関で鍵を出すのが面倒」30.1%、「出かけたあと、電気を消したか・鍵をかけたか不安になる」23.0%などが挙がり、スマートロックの具体的な使い方を示すと44.1%が「使ってみたい」と回答しました。「困っていない」という回答の内側にも、製品と結び付いていない小さな困りごとが存在することがうかがえます。

※一般社団法人LIVING TECH協会「スマートホーム市場動向レポート2026」より

<3>RoomClipの利用経験は31.0%と約2倍。「技術への興味」より「暮らしの課題解決」

同じ設問をRoomClipユーザーに実施したところ、一般調査15.1%に対しRoomClipは31.0%。アプリ対応家電の利用経験でも一般24.0%に対し53.0%と、いずれも約2倍の水準となり、RoomClipがスマートホームの普及が先行するコミュニティであることが改めて確認されました。

導入目的では、「スマートホームに興味があった」は一般42%に対しRoomClip 35%と下回る一方、「家事の負担を減らす」50%(一般44%)、「照明で快適な室内にする」36%(同29%)、「家事を効率化する」27%(同6%)、「リモコンを使わずに操作する」24%(同14%)、「家族やペットを見守る」21%(同11%)と、具体的な生活目的を挙げる割合が上回りました。

さらに利用の課題では、「設定が面倒・難しい」40%(一般26%)、「機能を使いこなせない」27%(同12%)、「異なるメーカー間の連携が手間・難しい」22%(同11%)と、RoomClipのほうが高い結果に。RoomClipユーザーはIT習熟度が特別に高い層ではなく、解決したい暮らしの課題が明快であるからこそ、多少の難しさを越えて導入している構図が浮かび上がります。

※本項におけるデータは、RoomClipで実施したアンケート・投稿イベント内に占める割合です。市場シェアを示すものではありません。

<4>投稿では「自動化」への言及が6年で2倍。価値は利便性からQoL向上へ

投稿イベントのコメント分析では、言及率に以下の変化が見られました。

・スマート照明:2020年5.2% → 2023年8.2% → 2026年12.8%
・スマートロック:2020年0.8% → 2023年4.6% → 2026年5.0%
・「SwitchBot」:2020年2.8% → 2023年4.6% → 2026年9.2%(2026年には「SwitchBotのある暮らし」タグの利用例も初確認)
・操作方法としての「自動化」:2020年11.3% → 2023年18.7% → 2026年22.7%
・「機器連携」:2020年2.8% → 2026年8.5%

スマート照明では、お気に入りのペンダントライトのスマート電球化や既存照明のスマートリモコン対応など、インテリアを妥協せずスマート化だけを実現する事例が目立ちました。スマートロックでは、鍵を取り出さずに解錠する、外出後に施錠を確認する、子どもの帰宅を知るなど、日々の手間の削減と安心が同時に語られています。用途テーマの分類でも「快適・時短・面倒回避」「防犯・施錠・見守り」「節電・省エネ」の上昇が目立ち、スマートホームに期待される役割が多様に広がっていることが確認されました。

総括・考察

今回の調査から見えたのは、スマートホームの導入が、暮らしの具体的な改善と質の向上に強く結び付いているということです。照明で好きな空間をつくる、鍵まわりの不安を減らす、機器の連携で毎日の習慣を意識しなくてよい状態をつくる。投稿で語られる価値は操作の利便性にとどまらず、心地よさ、安心、意識の解放といった気持ちの変化を伴うエピソードへと広がっています。

一方、未利用者は「買うほど困っていない」と考えていても、具体的な生活シーンと気持ちの変化が結びつくエピソードに触れることで、利用への関心が生まれる可能性が示されました。今後購入したい機器でも、一般調査では既存家電の買い替えの延長で選ばれるカテゴリーへの関心が高いのに対し、RoomClipではスマートロック・スマート照明・ロボット掃除機など、新しい暮らしの工夫として加えるカテゴリーへの関心が相対的に高くなっています。共感できるユースケースが生活者のタッチポイントに蓄積されることが、買い替え以外の導入の入口をつくると考えられます。

設定や連携を簡単にすることは引き続き重要である一方、簡単さだけが利用の動機になるわけではありません。多少の難しさがあっても試したいと思える動機——導入で目指したゴールや得られた気持ちの変化まで含めたエピソードが伝わること——が、次の普及を後押しします。一つのエピソードが共感や憧れを生み、それぞれの暮らしに合う形で実践され、その実践がまた新しい発信につながる。この循環を育てることが、今後の日本におけるスマートホームをさらに広げる原動力となるでしょう。

レポートの全文はこちら▶︎https://lab.roomclip.jp/contents/smarthome2026/

※本リリースに掲載した一般生活者調査のデータを引用・転載される際は、出典として「一般社団法人LIVING TECH協会『スマートホーム市場動向レポート2026』」と明記のうえ、同協会サイト(https://www.livingtech.or.jp/)へのリンクを掲載してください。

一般社団法人LIVING TECH協会について

「暮らし×テクノロジー」をキーワードに、住宅関連、流通・小売をはじめ業界の垣根を越えた企業が集い設立した団体です。1社単独では実現が難しい業界横断型&ユーザー参加型の実践的なアライアンスの場を提供し、テクノロジーで暮らしの豊かさの実現と社会課題の解決を両立し、すべての人々が快適で活き活きと暮らせる社会を目指しています。スマートホーム産業を中心に、カオスマップの発行、カンファレンスの開催、製品レビューや調査レポートの発信などを行っています。

名称:一般社団法人LIVING TECH協会
代表理事:山下 智弘(リノベる株式会社 代表取締役)、代表理事:丸山 舞(アマゾンジャパン合同会社 Echo・Smarthome事業部 事業部長 アマゾンデバイス事業本部)
所在地:東京都港区南青山5丁目4-35 たつむら青山ビル
公式HP:https://www.livingtech.or.jp/

RoomClip住文化研究所について

RoomClip住文化研究所は、RoomClipに投稿された膨大な写真やコメント、タグなどの実例データ、検索や保存、いいねなどのアクティビティデータ、ユーザーアンケートやインタビューなどを基に、住まい・暮らし領域のトレンドや消費性向などについて調査・分析する研究機関です。2021年4月に設立し、毎月様々なテーマで分析レポートを発表しています。
https://lab.roomclip.jp/

RoomClipについて

家具や家電、雑貨などのインテリア写真の投稿、閲覧からアイテムの購入までできる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォームです。スマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトを展開しています。現在写真枚数は650万枚を超えます。RoomClipは日本で最も「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まっているサービスです。雑誌やテレビなど年間に100以上の媒体でRoomClipユーザーが紹介されています。
https://roomclip.jp/

ルームクリップ株式会社について

代表者:髙重正彦
設立:2011年11月24日
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-28-1
URL:https://corp.roomclip.jp/
事業内容:「RoomClip(ルームクリップ)」の企画・開発・運営、「KANADEMONO(カナデモノ)」の企画・製造・販売、インテリアの仕入・販売、その他EC・D2Cに関する事業

RoomClip(https://roomclip.jp/
RoomClipビジネス(https://roomclip.jp/business
RoomClip住文化研究所(https://lab.roomclip.jp/
KANADEMONO(https://bydesign.co.jp/

本リリースに関する問い合わせ先

ルームクリップ株式会社 広報担当
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お問い合わせ: https://corp.roomclip.jp/contact