ステイホーム長期化で居住空間への関心がより高まった一年、「花・植物」「庭やベランダのリビング化」など家にいながら変化を楽しむ傾向が顕著に
RoomClip Awardは、ルームクリップに投稿された実例写真と、写真に付与されたタグ、いいね、コメント、検索キーワードなどの膨大なデータを定量・定性的に分析し、その年の住まい・暮らし領域のトレンドを発表する取り組みです。
2015年に発表を開始し今年で7回目となります。2020年からは、トレンドワードをランキング形式で選定する「キーワードランキング」に加えて、その年を象徴する住まい・暮らし領域の商品を選定する「ベストプロダクト」の発表も開始しました。今年のトレンドを支えた「ベストプロダクト」は12アイテムの選出となりました。
また、今年のRoomClip Awardでは、昨今盛り上がりをみせるソーシャルコマースにおいて、「RoomClipショッピング」に出品しているショップの中から成功店舗を表彰する「ベストショップ」を初めて発表しています。
2021年は、昨年からのコロナの影響によるステイホーム長期化の流れを受け、より快適さにこだわった家電を購入したり、庭やベランダのアイテムをグレードアップしてより過ごしやすく「リビング化」したりするなど、住まいにこだわるユーザーを中心に「家の中でのニューノーマルの定着と発展」が大きく進んだ一年でした。
また、「映えや見た目重視からの脱却」がより明確となった年にもなりました。2010年代にSNSが浸透し生活に密着する中で、住まいにおいてもSNSに投稿するために見た目を重視する傾向が続いていましたが、ルームクリップでは、その傾向が落ち着き、「香り」や「温度」といった視覚以外の感覚に言及する投稿が大きく伸びました。特に「心地よい暮らし」のタグがついた投稿の水準は前年から2.4倍に増加し、象徴的なキーワードとなりました。
1位:心地よい暮らし
2019年以降、「時短掃除」や「調理家電」など「いかに暮らしの負担を減らすか」を追求する動きが活発でしたが、2021年は、少し手間をかけて日常を充実させる方向へ進んでいる点が特徴的です。これが「心地よい暮らし」と呼ばれるスタイルといえます。「心地よい暮らし」のタグがついた投稿の水準は前年から2.4倍に増加し、5月に実施した投稿イベント「心地よい暮らしのための工夫」では初開催ながら1,200枚超の投稿が集まりました。
2位:花・植物のある暮らし
今年は「植物のある暮らし」「観葉植物」といった写真が、昨年よりも倍以上投稿されました。近年の傾向としては、ドウダンツツジやパンパスグラス、ミモザといった、花瓶に挿すだけでお部屋の雰囲気が変わる大ぶりな枝物の投稿が増えています。花のサブスクリプションサービスもルームクリップの中で浸透し始めており、定期的に届く様々な花でお部屋を彩っていました。手軽に取り入れられる品種やサービスの増加は、これからの「花・植物のある暮らし」をさらに盛り上げてくれそうです。
3位:暮らしの快適家電
ステイホームが長引いたこともあり、今年は便利家電の存在感がいっそう高まった1年でした。新機能が追加されたロボット掃除機や、使い手に合わせてレシピを提案する自動調理鍋といった生活家電、プロジェクターやBluetoothスピーカーなど日常にプラスαをもたらしてくれる家電の写真が投稿されました。
4位:韓国インテリア風プチプラ雑貨
韓国インテリアを象徴する雑貨や小物は、以前は限られた販路でしか購入できなかったものの、今年に入りプチプラショップなどでも多く見られるようになりました。ルームクリップでは玄関や飾り棚といった場所にディスプレイしている実例が投稿され、ナチュラルなスタイルやホワイトインテリアを好むユーザーに支持されました。
5位:季節を楽しむ
ステイホームの長期化で居住空間への関心がより高まる中、自宅にいながら季節を楽しみたいというニーズが色濃くなり、趣向を凝らしながら季節を日常生活に取り入れる工夫をするユーザーが増えました。「季節を楽しむ」というタグは2020年に比べて9.7倍と大きく伸長しました。
6位:技あり100均
今年は100円ショップの進化にも注目が集まりました。ダイソーが始めた新業態「Standard Products by DAISO」はルームクリップでも話題を呼びました。また、シリコンバッグやBluetoothスピーカー、韓国インテリア風の雑貨などを各社が発売するなど、価格のお得感だけではない「技あり」な存在として改めて存在感を増しました。
7位:”自分映え”な一人暮らし
一人暮らし世帯が増加する中で、ルームクリップの中でも一人暮らしの投稿は増加しています。その中でも、今年は自身の快適さを求める「“自分映え”な一人暮らし」といえるような投稿が目立ちました。
8位:お部屋を彩る香りアイテム
家の中で過ごす時間が増えたことで、匂い・香りにも注目が集まりました。在宅ワーク中のオンオフを切り替えるために活用しているという方や、外出自粛がきっかけでお香を始めたという投稿も。アイテムのバリエーションも豊富で、インテリアとして飾りたくなるルックスのアロマディフューザーやストーンディフューザー、茶香炉など、テイストや使い方も多様化しています。
9位:壁付けディスプレイ
今年開催した「お気に入りの置物・オブジェ」や「ウォールデコレーション」などの投稿イベントではそれぞれ2,000枚近くの写真が投稿されました。過去には雑貨店のようにたくさんのものを並べて飾る「見せる収納」などが主流でしたが、ウォールラックやウォールシェルフなどの「壁付けのディスプレイ棚」が多く目につくようになりました。
10位:庭・ベランダのリビング化
昨年様々なアクティビティを行う場所として活躍した「庭」や「ベランダ」は、今年に入り居住空間の一つとして、さらに定着していったようです。RoomClipでは「庭のある暮らし」の投稿が増え、庭・ベランダを彩るガーデン雑貨や、屋外の空間でくつろぐためのガーデンファニチャーなどの投稿が目を引きました。
各キーワードのランクイン理由や詳細、過去のアワード結果などが確認できます。
当社のデータ分析ラボであるRoomClip住文化研究所による、より詳細なデータ分析の結果から今年の特徴を解説しているレポートが確認できます。
ベストプロダクトでは、キーワードランキングを元に、各トレンドにちなむアイテムカテゴリーについてRoomClipへの投稿数やEC誘導数、伸長率等を総合的に算出し、代表となる一品を選定しました。
・グラファイト グリル&トースター(アラジン)
URL:https://aladdin-aic.com/product/agt-g13a
トースターは2010年代後半から人気が続くキッチン家電ジャンルですが、ステイホーム長期化で再度注目に。特に支持されるブランドの1つの本シリーズは、レトロ感あるスタイルと裏腹に美味しさを追及した工夫の両側面が話題でファンを増やし続けています。
・コンパクトホットプレート(BRUNO)
URL:https://bruno-onlineshop.com/category/SH_BR_PR_01_01_01?rc
調理の時間も食を楽しむ体験として家族や仲間と共有できるホットプレートは、コロナ禍以降突出した伸びを見せたアイテムです。スタイルにこだわった雑貨を愛するコミュニティで以前より好まれてきた本ブランドは、トレンドを機に一般層へより普及が拡大しました。
・ToMay マルチポット(和平フレイズ)
URL: https://www.wahei.co.jp/products/tomay/
ステイホームによる自炊ブームは、より手間をかけたり季節に沿ったメニューに親しむ動きが見られます。コンパクトながら深さのある形状が新鮮な本製品は手軽な料理から揚げ物まで可能で、料理のハードルを下げる懐の広さが「買ってよかった」の声を集めました。
・MOSSLANDA モッスランダ(IKEA)
URL: https://www.ikea.com/jp/ja/p/mosslanda-picture-ledge-white-70297465/?rc
お気に入りのアート、本、植物などを上手に飾りたいと考えるユーザーから人気を集めた本製品。棚面の立ち上がりと窪みによる飾りやすさと多様なカラー展開が支持されたポイントでした。リビングだけでなく、寝室や玄関、トイレなど、様々な暮らしのシーンで活用されました。
・マグニフィカS 全自動コーヒーマシン(デロンギ)
URL:https://barista.delonghi.co.jp/products/ecam23120b.html?rc
日々の飲食にフォーカスが集まった2021年、コーヒーメーカーの導入を検討する人も増えました。「置き場所は限られているけど、本格的なエスプレッソを楽しみたい。」そんなユーザーにとってスリムなプロポーションに必要充分な機能が備わった本製品が支持を集めました。
・エッセンシャルオイル(無印良品)
URL:https://www.muji.com/jp/ja/store/search/cmdty/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB?rc
香りが重要な関心事になった2021年、本製品は暮らしと香りの関係を模索し始めたユーザーに支持されました。香りのバリエーション、3ml〜の少量サイズ、利用シーンを想起させるネーミング、さらに同ブランドの多様な周辺製品群がこのトレンドを力強く後押ししました。
・サーキュレーター クラシックシリーズ VFANJR-JP(ボルネード)
URL:https://vornado.jp/products_item/VFANJR-JP_white?rc
心地よい室内環境とインテリアの両立していきたいと試行錯誤するユーザーにとって、小ぶりなサイズと暮らしに馴染むデザイン、たしかな送風の安定性の本製品は、魅力的な選択肢になりました。操作時に電信音や光る場所がないシンプルさに良さを見出す声もあがりました。
・STAN.IH炊飯ジャー(象印)
URL:https://www.zojirushi.co.jp/syohin/stan/product/ricecooker.html?rc
非日常よりも元々暮らしの中にあった日常の体験の質向上へ目が向いた2021年。食のシーンでは毎日使われる炊飯器の買い替えの話題も多く見られました。家電のジャンルをまたぎブランディングに取り組まれた本製品は、暮らしに馴染むスタイルが支持されました。
・ブルートゥーススピーカー ※レトロタイプ(DAISO)
URL:https://www.daiso-sangyo.co.jp/
現在、ハイエンドからプチプラまで業界の垣根すらなく無数の商品があるBluetoothスピーカー。レトロ感漂うスタイルが魅力の本製品は、価格の気軽さも理由に幅広い層に購入され、住まいの様々な場所に音楽が取り入れられるシーンを全国で生みました。
・U字フラワー花瓶 / 陶器フラワーベース(3COINS)
URL:https://www.3coins.jp/
2020年前後より20代女性を中心に人気を集める韓国インテリアスタイルは、プチプラブランドの展開でさらに裾野が広がっています。特長的な形状や素材が魅力のこのフラワーベースは、花を飾って暮らしに潤いを取り入れるトレンドとも重なり、投稿が賑わいました。
・パンパスグラス
URL:https://roomclip.jp/tag/120992
花や緑を暮らしに取り入れる動きが加速する中、お世話がしやすく長持ちする植物に関心が集まっています。特に韓国インテリアのお部屋、一人暮らしのお部屋でよく見かけた本アイテムは、もちの良さに加え、目を引くボリューム感が人気の決め手となりました。
・ラタンチェア(ランドマーク)
URL:https://item.rakuten.co.jp/landmark/c155mme/
心地よい暮らしというトレンドの中、リラックスした時間の体験の向上を目指し注目が集まったのは、ゆったり体を委ねられる一人掛けカテゴリーの椅子でした。中でも本製品は、ラタン特有の優しい曲線で構成された癒しの雰囲気と、その座り心地に支持が集まりました。
ベストショップは今年3月にリリースしたルームクリップのソーシャルコマース「RoomClipショッピング」に出店されているお店の中から、売上やRoomClipユーザーの反響などを総合的に算出し、本年度、活躍されたショップを表彰しました。
マット & ラグファクトリー
https://roomclip.jp/myroom/5442685
四季物ひろば
https://roomclip.jp/myroom/4637852
ライブイット
https://roomclip.jp/myroom/5872733
イケヒコ・コーポレーション
https://roomclip.jp/myroom/3220023
トクトクショッピング
https://roomclip.jp/myroom/5594446
モノギャラリー
https://roomclip.jp/myroom/5782978
家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォームです。スマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトを展開しています。 現在月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超えます。RoomClipは日本で最も「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まっているサービスです。雑誌やテレビなど年間に100以上の媒体でRoomClipユーザーが紹介されています。
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