RoomClip住文化研究所、調査レポート第6回 「キッチン家電の多様化が加速中。 新定番と、変化に迫られるその周辺」発表

住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 兼 代表執行役員CEO :髙重 正彦、以下 ルームクリップ)は、2021年10月27日(水)、「RoomClip住文化研究所」から第6回調査レポート「キッチン家電の多様化が加速中。新定番と、変化に迫られるその周辺」を発表いたします。

レポート全編: https://lab.roomclip.jp/contents/kitchen_appliances/

「RoomClip住文化研究所」とは?

「RoomClip住文化研究所」は、RoomClipに投稿された膨大な写真やコメント・タグなどの実例データと、検索や閲覧などの行動データ、ユーザーアンケート・インタビューなどを基に、住まい・暮らし領域のトレンドや消費性向などについて研究・発表するプロジェクトです。


新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から1年以上が経ち、人々の生活・暮らしが大きく変わりつつある今、住まいにも大きな変化が押し寄せています。先日、長らく続いた緊急事態宣言が全国的に解除され、徐々に街にも人が戻りつつありますが、生活様式がコロナ以前に戻ることは想定しづらく、コロナ後のいわゆる「新しい生活様式、ニューノーマル」は今後さらに定着していくことが予想されます。

そのような社会背景の中で、暮らしはどのような変化をしているのか、RoomClipに投稿された写真や行動データをもとに、第6回目のレポートを発表いたします。

※メディアの皆様
レポート内で紹介している各種データや写真のご提供や、代表事例となるユーザーのご紹介なども可能です。ご要望は、レポートの最後に記載しております広報担当までご連絡ください。

キッチン家電の多様化が加速中。新定番と、変化に迫られるその周辺

2010年代にSNSが広く普及する中で、住まいの食にまつわる分野でもたくさんのノウハウ共有が進みました。さらに、2020年に発生したコロナ禍は、食生活においても大きな変化をもたらしています。

<トピックス>

1:食のライフスタイル多様化に伴って増えた「家電」
2:コロナ禍を経てさらに普及が加速したキッチン家電は?
3:置き場所がない。コンセントが足りない。使いたい場所にない。家電の多様化によって求められる住まいの変化

1:食のライフスタイル多様化に伴って増えた「家電」

RoomClipにおいてキッチンの総投稿数における「家電のジャンル名がタグ付けされた写真の投稿率」は5年間で約63%増加しました。また、深層学習による物体検知で家電が写っていると判定されたキッチンの写真の投稿水準も相関して上昇しています。

投稿されるキッチン家電も「多様化」

キッチンにある家電の数が増えた中で、どんなアイテムが増加したのでしょうか?そこで、キッチンにおいて投稿された写真にタグ付けされた全ての家電のジャンルを2016年と2021年(9月まで)で比較しました。

(1)一般家電量販店3社におけるキッチン家電の全カテゴリー名をリスト化
(2)2016年から2021年の各年でRoomClipのキッチンの場所タグ投稿における(1)のリストに含まれる名称のタグ、全投稿を集計

結果、使用されていた家電ジャンル名のタグは2016年は24種、2021年は36種で、1.5倍に増加していました。合わせて各年のキッチン家電の投稿全体における家電1種ごとの平均投稿率を算出し、その平均投稿率を上回る家電が何種あったかを集計しました。こちらの結果は2016年は5種、2021年は10種と2倍に増加。つまり、多くの家庭で、定番化しているキッチン家電の種類が増えていると示唆されます。新しくタグ投稿率が平均値を上回った家電を見ると、現代の新三種の神器としても名前があがる「食洗機」や、時短調理に欠かせない「電気ケトル」「電気圧力鍋」などが特徴的です。

変化に伴い「積極的にタグ付けされる」ブランドが登場

視点を変え、キッチンで投稿される家電ブランドについても参照しました。

2010年代後半にキッチン家電の投稿が増加する中、2018年にバルミューダはもっともRoomClipで投稿されたキッチン家電ブランドとなり、それ以降も現在まで首位を維持しています。これはあくまで「タグ付けされたブランドの1位」であり市場シェアとは異なりますが、多様化するライフスタイルに伴ってキッチン家電も多様化する中で五感や体験の価値に寄り添うプロダクトをリリースしたブランドが業界のポジションを得ることは、その後の各ブランドの動きを見ても示唆的と言えます。

2:コロナ禍を経てさらに普及が加速したキッチン家電は?

キッチン家電の多様化が進む中、コロナ禍はそれにどんな影響を与えたのかについて投稿の推移から確認しました。2016年より数値が連続的に上昇する家電で、さらに2019・2020年間で上昇率が激しかったTOP3が下記グラフに挙げる「電気圧力鍋」「炭酸水メーカー」「ホットプレート」です。

いずれもコロナ禍以前から一定の関心が集まる中、コロナ禍の巣ごもり消費需要によりブレイクしたジャンルと言えます。

3:置き場所がない。コンセントが足りない。使いたい場所にない。家電の多様化によって求められる住まいの変化

これまで大きく“スタメン”の変わることのなかったキッチン家電の多様化は、使用する住まいの中でいくつかの痛みも抱えています。トピックをいくつか紹介します。

◯設置スペースの不足
これまでキッチン家電はいわゆるカップボードやそれに類する役割の棚に置かれて来ましたが、従来定番とされてきた家電より種類も数も多くなり、置き場所が不足しているケースが見られます。特に賃貸では顕著です。近年の新築・リノベのキッチンではあらかじめ多数の家電を置くことを考慮したレイアウトも事例として見られるケースが増えて来ました。

◯コンセントの不足:数
家電の増加に伴って必須となるのがコンセントです。「キッチン」「コンセント」に関するコメントでのやり取りや検索はいずれも上記のグラフの通り上昇トレンドをたどっており、悩みを打ち明けたり参考例を探す動きが見られます。置き場所の問題と同様に、従来想定されているたくさんの家電が置かれた結果、コンセントも不本意な形での増設を余儀なくされている状況です。

◯コンセントの不足:場所
コンセントの問題はキッチンのみに限りません。ホットプレートのケースを代表に、食事や調理の場所がダイニング・リビング・ベランダなど、家のそこかしこに拡大していることも考慮が必要です。

キッチン家電をはじめとして、今後の住まいづくりにおいて、ライフスタイルの変化に伴った所有アイテムの変化を見つめることは重要な着眼点となりえます。

■調査レポートについて

今回のプレスリリースは、調査レポートの抜粋となっております。 調査結果のすべて、およびユーザーの実例写真は、「RoomClip住文化研究所」公式サイトから見ることができます。

キッチン家電の多様化が加速中。新定番と、変化に迫られるその周辺
https://lab.roomclip.jp/contents/kitchen_appliances/

■RoomClipについて

家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォームです。スマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトを展開しています。 現在月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超えます。RoomClipは日本で最も「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まっているサービスです。雑誌やテレビなど年間に100以上の媒体でRoomClipユーザーが紹介されています。

■本リリースに関する問い合わせ先

ルームクリップ株式会社 広報
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