600万枚の投稿データから2024年の住まい&暮らしのトレンド予測を発表/注目は「節電、断熱の先にZEH 」「ホームパーティ 」「介護とインテリアの両立」

ルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO :髙重 正彦)はこの度、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip(ルームクリップ)https://roomclip.jp 」のデータを分析し、その年の住まいと暮らしのトレンドを選出する「RoomClip Award 2023」を発表しました。
当社は「人と人、人と企業が繋がる住生活の新しい産業と文化を築く」というビジョンに基づき、企業と人がつながるプラットフォームを運営しています。今回のRoomClip Awardを通して、ユーザーのトレンドやニーズを企業に届け、商品作りやコミュニケーションに生かしていただくことで、ユーザーの多様で豊かな暮らしを支援してまいります。


【RoomClip Award 2023 概要】

RoomClip Awardは、ルームクリップに投稿された実例写真と、写真に付与されたタグ、いいね、コメント、検索キーワードなどの膨大なデータを定量・定性的に分析し、その年の住まい・暮らし領域のトレンドや、次の年のトレンド予測を発表する取り組みです。
2015年に発表を開始し今年で9回目となります。2020年からは、トレンドワードをランキング形式で選定する「キーワードランキング」に加えて、その年を象徴する住まい・暮らし領域の商品を選定する「ベストプロダクト」の発表も開始しました。今年のトレンドを支えた「ベストプロダクト」は11アイテムの選出となりました。

■RoomClip Award 2023特設ページ

https://roomclip.jp/special/award2023

【2023年のトレンド総評】

生活防衛意識が推し進める、持続可能な暮らし
物価や光熱費の高騰からくる生活防衛意識が、節約や省エネ、断熱といった住まいと暮らしの見直しを促しました。以前から「ロハス」「スローライフ」「丁寧な暮らし」というコンセプトを持っていた人々もいましたが、2023年のこれら一連の動きは、豊かなライフスタイルに向けた活動としてではなく、生活を防衛するための活動となりました。より生活に直結した問題意識からくる圧倒的な当事者性が、持続可能な暮らしへのシフトを力強く推し進めています。

汎用から専用へ。細分化・深化する生活者のニーズ
汎用から専用への流れが進んでいます。ノウハウでは、汎用的な収納方法ではうまくいかない「専用収納テク」が注目され、製品では、「スポット家電」、「パーソナル家電」など特定のシチュエーションや、特定の世帯に特化した家電に人気があつまりました。住まいでは、癒しやくつろぎに特化した「ヌック」、洗濯に特化した「ランドリールーム」、ゲームに特化した「ゲーミング部屋」、メイクと美容に特化した「パウダーコーナー」など、特定の機能や過ごし方に特化したコーナー、部屋への注目が高まっています。価値観や世帯構造の多様化に応じて住まいと暮らしのニーズが細分化され、それに合わせた豊かな住まいと暮らしの追求がますます進んでいます。

シニア層のSNS上での関心が増加し、新たなニーズが浮上
「親の介護」「老後の備え」さらには「孫」の話題がSNSでもあがるようになっています。内閣府によると65歳以上の世帯は全世帯の49.4%を占めており、SNS利用率が低かったシニア層でも最近は積極的にSNSを活用しています。健康寿命と平均寿命が増える中、SNSを利用する50代以降の世代の話題が増えていく傾向が明らかです。これにより、まだ顕在化していない新たなニーズが浮かび上がり、より良い住まいと暮らしのソリューションに繋がる可能性があります。

"脱コロナ"の先に続く暮らしの兆し
脱コロナにより外出や旅行が増え、住まいと暮らしにそれに対応する変化が起こっています。メイクスペースやペットの世話に使われるスマートテック、カラフルなお部屋への注目などがある一方で、コロナ前のスタイルに完全に戻ることはなく、オフィス回帰とオンライン会議が並存しています。コロナ禍に培ったアセットとコロナ前のいいところ取りが、脱コロナのスタンスではないでしょうか。それは住まいと暮らし領域においても同様です。先に取り上げた社会背景の変化も相まって、これまでの蓄積の上に、新しい住まいと暮らしが続いていきます。

<RoomClip Award 2023 キーワードランキング>
1位:色のある暮らし
2位:省エネ・断熱
3位:ゲーミング部屋
4位:専用収納テク
5位:ペットテック
6位:スロップシンク
7位:パウダーコーナー
8位:スポット家電
9位:孫のいる暮らし
10位:室内窓

<RoomClip Award 2023 ベストプロダクト>
・洗濯用流し SK507(TOTO)
・リファファインバブル S(ReFa)
・カセットコンロミニ(BRUNO)
・極 冷凍ごはん容器(マーナ)
・炭八(出雲屋炭八)
・フロントオープンタイプ食器洗い乾燥機 ステンレスドア(リンナイ)
・ウォールフィットテレビ(パナソニック)
・アデリアレトロ(ADERIA)
・Phillips Hue シリーズ(Phillips Hue)
・プラスアクア(うちのこエレクトリック)
・マイコレシリーズ(​​和泉化成)

【2024年のトレンド予測】

"節電、断熱の先にZEH"
電気代の高騰がきっかけとなり、省エネと断熱への取り組みが進み、省エネ家電や高断熱建材を取り入れる動きが進みました。その延長線上で、発電設備、蓄電設備への関心も高まり、これらの設備を複合的に活用し、生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の話題も目にするようになってきました。電気代高騰に対する生活防衛の意識から生まれたこの流れは、サステナブルな住まいと暮らしへの関心へ広がっていきます。

"脱コロナで宅飲みから進化 ホームパーティ"
脱コロナで、一人であるいは家族で行われていた宅飲みが、ご近所さんや友人を招いてのホームパーティーへと進化を遂げる兆しが生まれています。コロナ禍で育まれたレシピやテーブルコーディネートなどの宅飲みノウハウがホームパーティーへと転用されることで、はじめから完成度の高いホームパーティーシーンが実現されています。ゲストルームを整える動きも並行して生まれており、外部から人を招く住まいのおもてなし系トレンドは、今後注目の動きとなりそうです。

"SNSにもシニア層の話題が介護とインテリアの両立"
SNS誕生からおよそ20年が経ちました。当時からSNSを熱心に活用していた30代は、50代になっています。こういった世代のライフステージの変化に応じて、これまであまりSNSで話題に上がっていなかった、親の介護や自身の老後に関連する話題が上がるようになっています。その中で注目を集めているのが「介護とインテリアの両立」というテーマです。オーダーメイドや介護用品でない製品を活用するなどして、暮らしに馴染んだ介護の実現が目指されています。

本リリースに関する問い合わせ先

ルームクリップ株式会社 広報担当
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